好きの海に溺れそう
「走ろ!」



2人で走ってなんとか屋根の下…。



風もなんだか物凄く強くなってる。



これ、花火大会できないよね…?



スマホを見たら、ちょうど花火大会中止のお知らせが入ってしまった…。



かなりがっかり…。



「杏光、浴衣濡れちゃったね…」

「最悪~…」

「寒くない?」

「ちょっと寒い…」



早く着替えないと杏光が風邪引く…。



残念だけど、帰ろう…。



コンビニでなんとか売ってた傘を一本だけ買って、歩き出した。



って、杏光、そっち駅の方向じゃないよ!?



「杏光?」

「…ホテル行こ?」



えっ…。



行…こうか。



近くにあるラブホテル。



ラブホテル自体は来るのが2回目だ。



慣れた感じでチェックインする杏光にまたもやっとする俺。



仕方ないけど…。



入った部屋は広くて綺麗。



お風呂場でお湯を沸かした。
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