好きの海に溺れそう
『寝てた~…』

『具合どんな感じ?』

『んー、熱はあんま変わらないけどちょっと楽になったかも。冷たい物帰りに買ってきて』

『了解』



授業が終わってすぐに帰った。



バニラアイスとスポーツドリンクをコンビニで買う。



あ、杏光が読んでる漫画の新刊出てる…。



それも一緒にお会計して、杏光の家に向かうと、ちょうど悠麗と玖麗も帰ってきた。



「おー、海琉じゃん」

「おかえりー」

「何その袋」

「杏光が熱出しちゃって、お見舞い品」



一緒に家に入って、冷凍庫にアイスを突っ込んでから杏光の部屋に直行した。



部屋に入ると、杏光が起きた。



「あ、海琉おかえり…。もうこんな時間か」

「ごめんね、起こしちゃった?」

「ううん、大丈夫」

「アイス買ってきたけど食べる?」

「食べる!」



よかった、思ったより元気そうだ。



いったん部屋から出て、キッチンへ。



冷凍庫からアイスを出したら玖麗が近寄ってきた。



「杏光どう?」

「ん、朝よりは元気そうだよ」
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