好きの海に溺れそう
悠麗だってあたしと同じ状況だったら絶対イラついてるでしょ…。



そこに、スマホから通知音がした。



見ると、海琉から。



『シーサー作った~』っていうメッセージと一緒に、写真が送られてくる。



小さめのシーサーの写真。



海琉が作ってるところを想像したら可愛くて癒やされた。



「なんか海琉からメッセージ来たっぽいね」

「顔に出てるよな~」



玖麗たちがなんか言ってるけど無視!



あたしはご機嫌で家に入った。



後ろから玖麗たちも入ってくる。



この2人は、以前にも増してお互いの家を行き来してる。



親に付き合ってるの知られてるのに恥ずかしくないのかな?



って、あたしも同じじゃん…。



そういえば、この2人ってどこまで行ってるんだろ。



弟のそういうのはあんまり知らなくていいと思う反面、玖麗の親友としてはとても気になる…。



「あんた達ってどこまでいってんの?」



悠麗がトイレに行ってる間にこっそり聞いてみた。



あたしが聞いた瞬間、ちょっと動揺する玖麗。



「どこまでって…」

「どこまでって、場所の話なんてしてないからね?」



でも、悠麗のことだしエッチまでいってないわけないか…。



そう思ったのに、玖麗から返ってきた答えは意外なもの。



「ただ…キスしただけだよ?」

「まじで!?」



あの悠麗が…?
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