好きの海に溺れそう
後ろが少し騒がしい。



「どう? 楽しんでる?」

《楽しいよ~。今夜ご飯食べ終わったとこ》

「あたしも今食べてた!」

《ご飯中ごめんね?》

「海琉の電話の方が100倍大事」



あ~幸せ…。



海琉との何気ない会話が一番幸せだと思える瞬間…。



「明日の夜、電話できそう?」

《もちろん》



今年も、海琉の誕生日は修学旅行中。



だから、去年と同様、明日の夜中に電話して0時ぴったりに海琉の誕生日を祝うんだ。



それから海琉と10分くらい話して、海琉がお風呂に行く時間になってしまったので切った。



短かったけど、ちょっとは満たされた…。



あと2日…。



2日間でこんななのに4日は長すぎるよ!



次の日の朝も、昨日と同じ時間に海琉から通知が来た。



寝起きに海琉からのメッセージが来てるのも新鮮でちょっと気分が良い。



今日は、マリンスポーツするんだって。



マリンスポーツ…。



男女が水着で遊ぶ時間…?



畳むように言われて部屋に置いてある洗濯物の中からあたしのパンツを出して写真を送った。
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