好きの海に溺れそう
『他の女に欲情しないようにこれ送るね』

『パンツより杏光の顔が見たいんだけど』



きゅん!



海琉があたしのパンツに反応するわけがないよね。



めちゃくちゃリップを赤くして、ウィンクしながら投げキッスしてる自撮りを送ってあげた。



我ながら物凄く写りが良い。



今日はいい気分で一日が送れそうだ。



夜になって0時の20分くらい前に海琉から電話がかかってきた。



昨日よりも背後が騒がしい。



「もしもーし」

《うるさくてごめんね》

「大丈夫だよー。今部屋?」

《そう、大部屋なんだけど今の時間外出られなくて…》



先生にバレちゃうもんね…。



《ていうか朝の写真なに?》

「え~? 浮気防止?」

《あれで浮気防止になるの…? てかそもそも浮気しないし…》

「ナイスバディの女の子にアタックされたらわからないじゃん」



海琉がナイスバディの女の子に興味を持つとは思えないけど…。



そのとき、電話の後ろが一層騒がしくなった。



《海琉いま杏光先輩と喋ってんの!?》

《は、まじで? エロっ》

《俺も杏光先輩と喋りたーい》



うるさっ…。



中学生か!!
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