好きの海に溺れそう
《海琉、ロウソク消せよ》

《あ、はいはい…》



ふーっという音と、そのあとの《うぇーい》という男子達の声。



ロウソクまで…。



「シンプルに悔しい…」

《ん? 何が?…》



帰ったら特大の手作りケーキ絶対食べさせるから!!



「海琉」

《なに? ちょっ、みんな聞き耳立てないで!》



みんな聞いてんの?



ならちょうどいい。



「愛してるよ」

《へっ…》

《ヒューー》



聞いたみんな!?



これが精一杯の悔しさの仕返し!!



帰ったら絶対海琉の口に手作りのケーキ突っ込むぞ~!!
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