好きの海に溺れそう
「写真、素敵ですね。どうして『愛』なんですか?」

「そう言ってもらえて嬉しいです。モネは睡蓮の絵を200点以上描いてますが、その睡蓮はまさにモネの『愛』そのものだと思ったので、このブースに展示させてもらったんです」



2人の和やかな雰囲気に、悠麗がめちゃくちゃ不機嫌。



どうするのかと思ったら、分かりやすく玖麗に触りはじめた。



無言で髪の毛いじったり、手に触れたり…。



間宮くん引きつってんじゃん…。



悠麗の嫉妬深さを目の当たりにしつつ、その日は無事に終了した。



それから一週間…。



ついに最終日、全日滞りなく終了しました!!



売り上げも高調。



グッズとか、プロの方の写真はもちろん、アマチュアの写真そのものも何点か売れた。



大成功だ。



来年も、こんな感じでアマチュアの写真を広める機会になるような写真展を開けたらいいな。



あたし、もっと成長したい…。



あたしの心にもある決心が生まれていた。
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