好きの海に溺れそう
「ここで!?」

「ダメ?」

「あ…がってから…ね」

「じゃあ早くあがろ…」



お風呂からあがって、体を拭くのもそこそこに、裸のまま海琉の手を引いてベッドに押し倒した。



一人暮らしの部屋って最高かも…。



キス、キス、キス…。



あたしがしては、それを受け入れて。



海琉が求めれば、それに応える。



誰にも邪魔されず、時間も気にすることなく、2人だけの世界。



服も着ないで布団にくるまりながら眠って朝を迎えた。



目が覚めて隣には海琉の寝顔。



あまりにも幸せで、しばらくくっついて、仰向けに寝てるその寝顔を見つめてた。



「ん…」



海琉が寝返りを打ってあたしの方に顔を向けた。



可愛い寝顔だ。食べちゃいたい。



おでこに少し長めにキスした。



それに反応したのか、海琉が寝ながらあたしのことを抱き寄せる。



「あんみつ…」



なにこれ…。



何のときめきイベント…?



やば、めちゃくちゃドキドキする…。



心臓が壊れるんじゃないかというくらいドキドキが止まらない。
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