好きの海に溺れそう
「後輩の頼み無下にすんなよ…。あの子たちだって別にお前のこと恋愛対象として見てるわけじゃないと思うし」

「そうかもしれないけど…」



まあいっか…。



「あっ、彼女さんいらっしゃるんですか…」

「そうそう、ここの卒業生」



そっか、去年までは(なぜか)俺と杏光は校内でかなり知られてたけど、一年生は知らないのか…。



5人ならと了承して写真を撮った。



「ありがとうございました!」



嬉しそうに頭を下げて行った2人。



まあ先輩と仲良くしたいってのは普通の気持ちかな?



なんて思って杏光のところに行こうと顔をあげたら、すぐそこに杏光と日夏先輩がいた。



こっち見てる…。



「あ~杏光先輩!お久しぶりっす!」

「久しぶり~!相変わらず元気そうだね」



笑いながらこっちに来る。



今の見られてたかな…?



別にやましいことしてたわけではないけど…。



「杏光さん、お久しぶりです」

「芹田くんも久しぶり! 今年海琉と同じクラスなんだってね。仲良くしてくれてありがと」

「俺の彼女も、玖麗ちゃんと仲良いみたいで、ありがとうございます」



なんかこの感じ久しぶりだ。



まず、杏光が学校にいるのが久しぶり。
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