好きの海に溺れそう
杏光がのっそりと起き上がって、またさっきのTシャツをぺろっと1枚着た。



俺も起き上がって下着と新しいTシャツを出す。



服を着てからゴミをまとめて部屋を出た。



ゴミを捨ててから部屋に戻ると、ちょうど瀬野さんが部屋から出てきた。



後ろから、女の人も一緒に出てくる。



あれ、この前と同じ人だ。



杏光の情報では、見る度に違う人って言ってたけど…。



「おはようございます~」

「お、海琉くんおはよ」



女の人にもお辞儀をしたら、ぺこっとお辞儀を返してくれた。



クールな人だ。



そして部屋に戻った。



「ただいまー」

「ありがとー!」



杏光は机の上でパソコンをカタカタしてる。



仕事してる杏光が新鮮だ。



「瀬野さんまた女の人連れてたけどこの前と同じ人だったよ」

「えー? あたし2回以上同じ子だったの見たことないなー」



じゃあたまたまかな?



仕事してる杏光を横目に、朝ご飯を作った。



そんな何気ない日常の幸せを噛みしめた。
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