好きの海に溺れそう
「おかえり!」

「ただいま~…。疲れたよ~」



俺がそう言ったら、杏光がニヤニヤしながらこっちに近寄った。



「ごはんにする? お風呂にする? それともあたし?」



またそんなこと言って…。



「杏光…って言いたいとこだけど、疲れたからお風呂…」

「じゃあ一緒に入ろ! あたしもまだ入ってないの」



というわけで一緒にお風呂です。



体を流して、2人で入ると狭い湯船に浸かる。



はあ~…癒やされる…。



杏光の白い肌。



肩に頭を乗せた。



「いつになくお疲れだね?」

「今日めちゃくちゃ忙しかった…」



杏光が俺の後ろ頭を撫でてくれる。



お湯の中で杏光の足が俺の腰元で絡みついた。



顔をあげて杏光とキスする。



あ、やばい…。



「ストップ!」



そう言って顔を離した。



不満そうな顔の杏光。



「明日も仕事あるからこれ以上はだめ…」

「あたしで満たされたら疲れ取れて明日頑張れるかも」
< 335 / 350 >

この作品をシェア

pagetop