好きの海に溺れそう
「ちょ…だめだよ? さすがに今日はもう疲れた…」
「でも海琉も脱がないとシワになっちゃうよ~」
言いながら、全部外した。
「ほら、あたしも脱がせて~」
「はーい…」
海琉の指があたしの肌に触れる。
純白のウエディングドレスを、海琉がその手ではがしてく…。
もうだめ。
好きが溢れて好きの海に溺れそうだ。
思わず海琉を全身の力いっぱい抱きしめた。
海琉はびっくりした顔をしてたけど、すぐに優しい顔になる。
「杏光…愛してるよ」
そう言ってからあたしの頬を撫でる。
心の底から好き。
はじめは、ただの幼なじみで。
かわいい弟みたいに思っていた海琉。
それが、ある日を境に男だって意識するようになって。
そんな風に海琉を思ったことなかったから、気になって仕方なくて。
気づいたら好きになってた。
そして、その微妙な変化を、幼なじみだからこそ海琉はすぐに気がついて、あたしのその変化を好きになってくれた。
男だって意識するようになったきっかけは、たまたまふと保健室であたしの頭を撫でた海琉の手だったけど。
だけど、それがなくてもきっと遅かれ早かれ、そういう日は来てたはず。
だから、あたしと海琉が結ばれるのは必然だ。
それが今日、この日、こうやって幸せの形になった。
海琉はあたしの人生でたった一人の最愛の人。
だってこんなにあたしの心深くに住んでいるのは海琉だけだもん。
海琉。
これからも、あたしを好きの海に溺れさせてね?
一生、あなたの海の中。
--end--
「でも海琉も脱がないとシワになっちゃうよ~」
言いながら、全部外した。
「ほら、あたしも脱がせて~」
「はーい…」
海琉の指があたしの肌に触れる。
純白のウエディングドレスを、海琉がその手ではがしてく…。
もうだめ。
好きが溢れて好きの海に溺れそうだ。
思わず海琉を全身の力いっぱい抱きしめた。
海琉はびっくりした顔をしてたけど、すぐに優しい顔になる。
「杏光…愛してるよ」
そう言ってからあたしの頬を撫でる。
心の底から好き。
はじめは、ただの幼なじみで。
かわいい弟みたいに思っていた海琉。
それが、ある日を境に男だって意識するようになって。
そんな風に海琉を思ったことなかったから、気になって仕方なくて。
気づいたら好きになってた。
そして、その微妙な変化を、幼なじみだからこそ海琉はすぐに気がついて、あたしのその変化を好きになってくれた。
男だって意識するようになったきっかけは、たまたまふと保健室であたしの頭を撫でた海琉の手だったけど。
だけど、それがなくてもきっと遅かれ早かれ、そういう日は来てたはず。
だから、あたしと海琉が結ばれるのは必然だ。
それが今日、この日、こうやって幸せの形になった。
海琉はあたしの人生でたった一人の最愛の人。
だってこんなにあたしの心深くに住んでいるのは海琉だけだもん。
海琉。
これからも、あたしを好きの海に溺れさせてね?
一生、あなたの海の中。
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