好きの海に溺れそう
「うん…そうみたい…さっき言われた」
悠麗は無言で、また缶の底を叩き始めた。
俺は立ち上がってブランコを漕ぐ。
悠麗は食べるのを諦めたのか、缶を袋の中にしまった。
黙って真っ直ぐ見ている。
「幼なじみは終わりって言われて…。でも俺、杏光とは今の関係が本当に大事だから…」
「そりゃそうだよな…急にそんなこと言われても、海琉は心の準備もなにもないわけだし」
うん…。
俺、どうしたらいいんだろう…。
正直、受け入れきれない。
「でも、海琉」
悠麗が立ってブランコをゆっくり漕いでる俺の方を見た。
「杏光も、お前が受け入れられないの、見抜いた上で言ったと思う」
「…」
「その上で、幼なじみは終わりって宣言して、なんていうか…覚悟を持って、言ったんじゃねえ?」
覚悟…。
「まあ、海琉からしたら、そんな杏光の勝手に振り回されて…って思うかもしれないけど」
「うん…」
「海琉が杏光の気持ちを受け止められないにしても、海琉も同じように、杏光に対して向き合うのが…誠実さだと思う」
悠麗に言われて、少しはっとした。
その通りかもしれない…。
「悠麗…ありがとね」
「おう。まあ…頑張れよ」
悠麗は無言で、また缶の底を叩き始めた。
俺は立ち上がってブランコを漕ぐ。
悠麗は食べるのを諦めたのか、缶を袋の中にしまった。
黙って真っ直ぐ見ている。
「幼なじみは終わりって言われて…。でも俺、杏光とは今の関係が本当に大事だから…」
「そりゃそうだよな…急にそんなこと言われても、海琉は心の準備もなにもないわけだし」
うん…。
俺、どうしたらいいんだろう…。
正直、受け入れきれない。
「でも、海琉」
悠麗が立ってブランコをゆっくり漕いでる俺の方を見た。
「杏光も、お前が受け入れられないの、見抜いた上で言ったと思う」
「…」
「その上で、幼なじみは終わりって宣言して、なんていうか…覚悟を持って、言ったんじゃねえ?」
覚悟…。
「まあ、海琉からしたら、そんな杏光の勝手に振り回されて…って思うかもしれないけど」
「うん…」
「海琉が杏光の気持ちを受け止められないにしても、海琉も同じように、杏光に対して向き合うのが…誠実さだと思う」
悠麗に言われて、少しはっとした。
その通りかもしれない…。
「悠麗…ありがとね」
「おう。まあ…頑張れよ」