怖い話特集
気づいたら男は、またその古本屋に来てしまっていた。

そして再び店主に問いただしてみたが、教えてくれない。

それでも気になり、男は1週間通い続けた。

さすがにうんざりした店主はついに根負けし口を開いた。

「あんた、そんなにこのノートが何なのか知りたいのかい?

だったら8月23日に大雪山の5合目にあるロッジに泊まってみるといい。

ただし、後悔しても知らないよ」

男はここまで聞いたら止まらなかった。
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