怖い話特集
とんでもない事に巻き込まれたって思って、腰が痛くなった。

多分腰抜ける寸前だったんだろう。

何で組の人じゃなくて、俺なの?ってその時は思ったけど、その理由も後になれば分かったんだけど。

で、Sさんがポケットに鍵があるから、それ使って、金網の扉の鍵開けろって言うから、言う通りにした。

金網開けて、5~6メートルで、また扉にぶつかる。

扉というより、鉄柵って感じかな。

だって開ける為の把手とか無いし、第一鍵穴すら見当たらない。

どうすんだろうな~と思ったら、またSさんが別のポケットを指定。

今度は大小ひとつずつの鍵。

コンクリの壁にステンレスの小さい蓋が付いてて、それを小さい方の鍵で開ける。

中に円筒形の鍵穴があって、それは大きい方の鍵。

それを回すと、ガチャって音がして、柵が少し動いた。

右から左に柵が開いた。

壁の中まで柵が食い込んでて、その中でロックされてる。
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