怖い話特集
鍵を壊して侵入は、出来ない構造らしい。 更に先はもう真っ暗。

マグライトをつけて先に進んだけど、すぐに鉄扉に当たった。

『無断立入厳禁 防衛施設庁』

って書いてあった。

これは不思議だった。

だってここ道路公団の施設だよね? 

ていうか、こんなとこ入って、平気なのかなって思った。

まあこの人たちのやる事だから抜かりは無いとは思うんだけど、監視カメラとかあるんじゃないのって、不安になった。

まあ中に進んだら、もっと不思議なもんが待ってたんだけどね。

鉄の扉も、さっきの鉄柵と同じ要領で開いて、俺たちは中に入った。 

SさんもKさんも、うっすら汗かき始めてて、随分重そうだったけど、運ぶの手伝えとは言わなかった。

中に入るとすぐ階段で、ひたすら下に下りて行った。

時々二人が止まって、肩に担ぎ上げた「荷物」を担ぎ直してた。

階段を下りると、ものすごく広い通路が、左右に伸びてた。

多分幅10mくらいあったと思う。

下りたところで、ひと休みした。
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