怖い話特集
端っこに鎖がついてて、それが天井の滑車につながってた。

滑車からぶら下がっている、もうひとつの鎖を引いて回すと蓋についた鎖が徐々に巻き取られて、蓋が開いてく仕掛けになっていた。

オレは言われるままに、どんどん鎖を引っ張って蓋を開けていった。

完全に蓋が開いたとこで、二人が『袋』を抱え上げた。

もう分かったよ。

この地底深く、誰も来ない井戸に投げ込んでしまえば、二度と出てこないもんね。でもひとつだけ分からない事があった。

なんで「生きたまま」投げ込む必要があるのか?
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