怖い話特集
最後の部屋は何もない部屋だった。

思わず僕はえっ、と声を洩らしたけど、ここは出口なのかもしれないと思うと少し安堵した。

やっと出られる。

そう思ってね。

すると再び頭の上から声が聞こえた『最後の問い。

3人の人間とそれを除いた全世界の人間。そして、君。

殺すとしたら、何を選ぶ』

僕は何も考えることなく、黙って今来た道を指差した。

するとまた、頭の上から声がした。

< 205 / 254 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop