怖い話特集
みんな歩いていたし、最初は数え間違えだと思ったんです。

みんなを呼び止めました。

「ちょっと!!」

あまりにデカイ声だったのでしょう。

みんな私のほうを振り向いて、歩みを止めました。

私は無言のまま、もう一度人数を数えました。

・・・やはり9人しかいない。おかしい。

「なあ、誰か先に帰った?」

先頭のほうを歩いてた奴が答えた。

「いや、誰も帰ってないと思うぞ。どしたん?」

私は正直、訳が分かりませんでした。

1人足りなかったんじゃないんです。

問題は、1人足りないと思われる人が、誰か分からないんです。

私は答えました。
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