怖い話特集
俺はさとされて家路についた。

途中何度も振り向いた。

着物の女の子は、ずっとこちらを見ているようだった。

その日、祖母の家に帰ったらすぐに、疲れて寝に入ってしまった。

そして俺は、その夜から五日間、高熱に苦しむことになった。

この五日間のことは、俺はほとんど覚えていない。

一時は四十度を越える熱が続き、本当に危なくなって、隣の町の病院に運ばれ入院したが、熱は全然下がらなかったらしい。
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