怖い話特集
その社があったのは、俺が女の子と遊んでいた山道を少し奥に入ったところで、ひょっとして自分が遊んでいたのは……と思ってしまった。

実際、変な話がいくつかある。

俺の高校に、自称霊感少女がいたのだが、そいつに一度、

「あんた、凄いのつけてるね」

と言われたことがあった。

「凄いのってなんだよ?」

「……わかんない。けど、守護霊とかなのかな?

わからないや。

でも、怪我とか病気とかあまりしないでしょ?」

確かに、あの高熱以来、ほぼ完全に無病息災だった。

さらにこの前、親戚の小さな子(五才)と遊んでいたら、その子がカラーボールを使ってお手玉を始めた。

俺にもやってみろと言う風にねだるのでやってみると、そこ子は対抗するかのように、いくつもボールを使ってお手玉をした。

何度も楽しそうにお手玉をした。

あんまり見事だったので、後でその子の親に、

「いやー、凄いよ。

教えたの?あんな何個も、俺だってできないよ」

と言うと、親はきょとんとして、

「教えてないけど……」

と答えた。
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