逃がすもんか!





ほんのちょっとのパンに、ほんのちょっとのジャムをつけて、ほんのちょっとの水で流し込んだ。



それから服に着替えて、髪をとかして、香水を首と手首に振った。



もうすっかり履きなれたヒールを玄関のタイルで、コンコンノックして履いて、扉を開けた。



そこで、スマホを忘れたことに気づいて、慌てて戻る。



画面を見ると、佐田からメッセージが来ていた。




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