逃がすもんか!
私は涙を拭うこともせずに、佐田を包丁で刺してしまう。そして、終わりなんて来るはずがないForever loveが終わってしまうのだ。
私は迷った。今、ここで電話をかけていいものか……と。でも、決めたんだった。私は、決めたのだった。
電話をかけた。申し訳なさそうな佐田の、「もしもし。」が聞こえてきた。
「メール見てくれた?」
「見たよ。だから、かけたの。」
「そっか……。」
佐田は黙りこくった。別れたい理由を私に言うかどうか迷っているようだった。しかし、決心したのか佐田の息を吸う音が聞こえた。
「……ごめん、浮気した。」
「……。」