逃がすもんか!





「そう……浮気したの……。」



「……ごめん。」



私はスマホを持ち代えた。



「いいよ、許す。」



「……うん。」



思いもよらない答えに、佐田は動揺しているようだった。



「それで、今日は学校? 稽古?」



「……。」



佐田は何も言わない。言わないなら、私が言わせてもらおう。




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