金持ち女VS貧乏男 【番外編】
そして、なんだかんだ、言い合いながらも最終章。

俺が直美の言う通りに、携帯に最終章を打ち込む。横で直美は覗きこみながらニヤニヤしてる。


『直美、何ニヤニヤしてんだ?気持ち悪い…』

『うるさいわね!』

『ちぇ!終わったぞ。ほら』

直美は、誤字がないか、小説を最初から読んで、チェックしている。

『あ~失敗した~』

失敗?

『なんか間違いあったか?』

『うん…新吾の事…』

俺の事?
今更イケメンに書くの忘れたとか言うんじゃないだろ~な。

それなら諦めてるから別にいいよ。

『俺、イケメンの事ならさ――――――

俺の言葉を直美が遮った。

『新吾の事、良く書きすぎちゃった!』


………………。

こ…この内容でかよ…。
『でね、私をもっと本物っぽく可愛く書けば良かったね♪』


…………なんだコイツ。
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