金持ち女VS貧乏男 【番外編】
『しかし、お前があん時作った料理は人間が食えるレベルじゃなかったぜ?』

俺は、あの時、川の向こうで死んだ婆ちゃんが呼んでたんだからな…

『じゃぁ新吾が人間のレベルじゃなかったって事じゃん』


…………ぼけつ掘った。

『あの時の事、書いていいか?』

『………あんまりヒドく書かないでね。ちゃんと事実を書いてよね』


あんまりヒドくって…充分事実だろ!

『わ…わかった。任せとけ』

そして俺は、事実をありのままに書いた。


『ちょっと!何で私の野菜炒めが、殺人風味なのよ!』

余裕で人を殺せるレベルだったじゃねぇか!

『た…例えだよ例え…』

『………新吾…お腹すいたでしょ?私……野菜炒め作るね』


お…おぃ…早まるなよ!
『ま…まだ減ってないよ……ははは…は……』


危ねぇ……て!作り始めてるし!

住人のみなさ~ん!非難して下さ~い!

危険で~す!
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