プレゼント【前編】
「あんたがやらないなら私がやってやろうか?あんたの事を消しちゃうかもだけど。」

「そんな訳……こんな子供騙しみたいな。」

「子供騙しかどうか試してみなよ。そうだ。私で試しなよ、消したきゃ消せばいいじゃん。あんた私の事、嫌いでしょ?」

エリカが真っ直ぐ私を見て言う。

「別に……そういうのは。」

「ふうん。お優しいこと、オネエチャンは。なんかつまんないの。貸して。」

エリカはそう言うと右手を差し出してきた。

「えっ……やだ……」

「何言ってんのよ。貸しなさいよ。」

「エリカ、止めてっ‼」

無理やり奪おうとするエリカに抵抗する私とが揉み合う形になり、「あっ、」って思った次の瞬間、

私から無理やり万華鏡を取ろうとしたエリカはバランスを崩し私の後ろにあった廊下の窓から勢い良くダイブした。

一年の教室のあるニ階からエリカは真っ逆さまに





















た。




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