プレゼント【前編】
結局、私はエリカの元に行くことも救急車を呼ぶことも、そのどちらもせず真っ直ぐ教室へ行った。

予想通り、あっという間に騒ぎは広がった。

対応に追われる教師たち。

ざわつく生徒。

幸いと言えばいいのか分からないけど階数も低かった事もあり、エリカは命は取り留めた。ただし、意識は戻らないまま。

だから私は嘘を突き通した。

何も知らない、何も見ていない。

どれだけ不自然に思われようともそうしようと強く思った。

面倒な事に巻き込まれても構わない。

だって、私には【これ】があるから。

いざとなればーーー








昨日貰った【不幸のプレゼント】は、その瞬間から私に取って【最高のプレゼント】となった。






ーーー続く



※こちらの続きは、さいマサさん著 プレゼント[後編]へお進みください。













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