たった二文字が言えなくて
「莉音(りおん)変なこと言わないでよ」
莉音と言うらしい彼女の後ろから聞こえて来た声に心臓が跳ね上がる。
うわー……。
なんだこれ、声聞くだけでこうなんのか。
「だってー、凜くんからだれかを誘うなんて初めてだから」
「そんなの珍しいからでしょ?」
「えー?そうー?」
こういう時どうするべきなんだろう。
俺にはわかんない。
「俺に興味なさそうな子が珍しいからだよ」
勝手に口が動いてた。
好きなことがバレちゃマズイと思って。
「正直すぎー!普通そうだとしても嘘つくよ?」
これが嘘なんだよ、なんて言えるはずもなく。
「正直者なんです」
なんてこの子になら言えるのに、肝心な静菜ちゃんには目も合わせることができない。
「だから言ったじゃん。そうだって」
それだけ言うと静菜ちゃんは席に行くだけでもなく、教室を出ていく。
「お前、バカだろ」
哲が俺の頭を叩く。
莉音と言うらしい彼女の後ろから聞こえて来た声に心臓が跳ね上がる。
うわー……。
なんだこれ、声聞くだけでこうなんのか。
「だってー、凜くんからだれかを誘うなんて初めてだから」
「そんなの珍しいからでしょ?」
「えー?そうー?」
こういう時どうするべきなんだろう。
俺にはわかんない。
「俺に興味なさそうな子が珍しいからだよ」
勝手に口が動いてた。
好きなことがバレちゃマズイと思って。
「正直すぎー!普通そうだとしても嘘つくよ?」
これが嘘なんだよ、なんて言えるはずもなく。
「正直者なんです」
なんてこの子になら言えるのに、肝心な静菜ちゃんには目も合わせることができない。
「だから言ったじゃん。そうだって」
それだけ言うと静菜ちゃんは席に行くだけでもなく、教室を出ていく。
「お前、バカだろ」
哲が俺の頭を叩く。