たった二文字が言えなくて
「出されてなんかいない……!」
静菜ちゃんは俺をキッと睨む。
「え?俺なんか変なこと……」
……言ったのか?
言ってないという自信が持てない。
「え?もしかして凜から?」
「は?」
「凜から誘うの珍しくね?」
「……まぁ」
俺はたぶん、入学してから誰のことも誘ってないと思う。
ってか、誘われるから誘う必要ないし。
でも、この子のだけは誘わないと来てもらえない。
「連絡先なんて教えないわよ。来ることを期待して待ち合わせ場所にいたら?」
それだけ言うと静菜ちゃんは席を立つ。
「静菜ー?どこいくのー?」
静菜ちゃんと仲のいい女子が追いかけていく。
「あーあ。振られたね」
「うるせー」
初めてだった。
誰もが俺が優しく話しかければ好きになってくれるもんだと思ってた。
「つーか、何時かも決めてねーし……」
来ないつもりなんだろうか。
静菜ちゃんは俺をキッと睨む。
「え?俺なんか変なこと……」
……言ったのか?
言ってないという自信が持てない。
「え?もしかして凜から?」
「は?」
「凜から誘うの珍しくね?」
「……まぁ」
俺はたぶん、入学してから誰のことも誘ってないと思う。
ってか、誘われるから誘う必要ないし。
でも、この子のだけは誘わないと来てもらえない。
「連絡先なんて教えないわよ。来ることを期待して待ち合わせ場所にいたら?」
それだけ言うと静菜ちゃんは席を立つ。
「静菜ー?どこいくのー?」
静菜ちゃんと仲のいい女子が追いかけていく。
「あーあ。振られたね」
「うるせー」
初めてだった。
誰もが俺が優しく話しかければ好きになってくれるもんだと思ってた。
「つーか、何時かも決めてねーし……」
来ないつもりなんだろうか。