糖度高めな秘密の密会はいかが?
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時刻は7時ちょっと前。

目が覚めると有澄の腕枕で寝ていた事に気づいた。

隣でスヤスヤと眠る有澄。

ベッドから降りようとすると、身体に沢山のキスマークが付けられていた。

ベッドスペースの横の小さな棚には、ご丁寧にも浴衣が畳んであり、内側に隠すように下着が挟んであった。

昨日、ほとんどのシャンパンを私が飲んでしまったのは覚えていて、二日酔いにはなっていないのか、頭は痛くないし気持ち悪くもない。

・・・が、しかし、途中からの記憶が定かではなく思い出せない。

浴衣を羽織り、外に出てみると朝日が眩しく、今日も良い天気。

そう言えば、昨日は客室の露天風呂には入ってなかったな・・・と思い、頭をスッキリさせる為にも入る事にした。

朝の海を眺めながらの朝風呂は最高に気持ち良くて、気分爽快。

物音がしたと思ったら有澄が起きてきて、一緒に入ることになってしまった。

「何でそんなに離れてるの?」

「いや、何となく。恥ずかしいし…」

「今更、何も恥ずかしくないでしょ?」

有澄が入って来たので端に寄ったら、近寄って来てマジマジと身体を見ていたので背を向けた。

朝日が入り込んで、素肌がより露骨に見えていると思われる。

「き、昨日の夜…何か変な事言ったりしてない?」

「……今までで一番可愛いかったよ」

返答に間があったし、答えになっていないから絶対に何かしてしまったんだ。

思い出せないって・・・不安すぎる。

「いや、そうじゃなくて…。ベッドに運ばれたのは覚えてるんだけど、その後が思い出せないの…」

「……残念。覚えてないんだ?俺だけの秘密にしとくね」
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