糖度高めな秘密の密会はいかが?
自分のデスクに戻った綾美は会社のパソコンの私のアドレス宛に『仕事が終わったら、また話そうねっ』とメールをくれた。

私は『了解』とだけ返信し、メールの履歴を削除した。

私用メールもたまにするのだが、パソコンにロックを掛けている(商品などの重要なデータが入っている為)とはいえ、いつどんな時に他人に見られるか分からない為、すぐに削除するように心がけている。

眠くなって来たよ・・・定時まで三時間もあるよ。早退しちゃいたい。

仕事を再開すると急激な眠気に襲われた。

今すぐにでも眠りたい・・・。

アクビは出るわ、瞼は重いわ、頭が痛くて気分も悪いわ、最悪な状態。

「部長、ちょっとだけ抜けます!すぐ戻ります!」

眠気が限界に達した私は目が覚めるように、仕事を放棄して休憩所へと向かった。

日下部さんが何か言ってた様に思えたが、聞こえない振りをして出てきてしまった。

自販機で暖かいカフェオレを購入し一口だけ口に含んで、会議室へと移動。

今日はどの部署も居なそうだから、少しだけ、15分間だけ寝てしまおう。

どっちにしても、寝ないと仕事になりません。

お許しください───・・・・・・
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