糖度高めな秘密の密会はいかが?

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会議は何事もなく終了し、時が進んでクリスマスイブ当日になった。

あれから日下部さんとは仕事以外の会話はなく、目も合わさずに過ごした。

日下部さんに対して余所余所しい感じがあるらしく、綾美に追求されたが『気のせいだよ』と言い張った。

香坂君から二日前にホテルのディナーの予約が出来たからと連絡が来て、17時に待ち合わせをしている。

ホテルのラウンジで紅茶を飲みながら、暇を潰す。

ホテルの装飾もクリスマス一色で、眺めているだけでワクワク感が高まる。

「おねーちゃん何してるの?…あっちにね、お姫様のドレス飾ってあるよ。すっごく綺麗なのっ!!」

「おねーちゃんね、人を待ってるの。教えてくれてありがとう」

装飾を眺めていると、どこからともなく現れた女の子。

フロントで宿泊の受付待ちの間に、親元から離れて来てしまったみたいだ。

辺りを見渡すとブライダルフェアの宣伝用に飾られているウェディングドレスが目に入った。

私に教えてくれた女の子は張り付いた様に眺めている。

"お姫様"かぁ・・・女の子の憧れだよね。

いつか私もウェディングドレスを着る日が来るのかなぁ?
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