糖度高めな秘密の密会はいかが?
「あーっ!!さっきのおねーちゃん、王子様来たの?わぁ、格好いいね」
「…うん、来たよ」
エレベーターに向かう途中に先程の女の子が現れた。
「さっきのドレス着る?」
目をキラキラ輝かせて質問してくる女の子に香坂君は頭を優しく撫でて、
「今日は着れないけど…いつの日か着せてあげたいなって思ってるよ」
と返した。
「結婚する?」
「うん、もうちょっと先かな?…あ、お母さん呼んでるからまたね」
「うん、バイバイ!」
笑顔で手を振る香坂君。
チェックインが済んだのか、女の子のお母さんが呼んでいて、話途中で済んで良かった。
結婚の話は子供相手とはいえ、まだまだ先の問題だから、追求されると辛い。
"いつの日にか着せてあげたいなって思ってるよ"───香坂君は成り行きで言ったのかもしれないけれど、この言葉は嬉しくて顔がニヤけてしまう。
遠くない未来にそんな現実も有り得るのだろうか?
「子供って直球で言ってくるから、瞬間的にビックリするよね!」
エレベーターの上行きのボタンを押しながら話す香坂君に頷く私。
「もっと頑張らなきゃね、俺」
「………?」
小さな声で香坂君が何か言ってたけれど、上手く聞き取れなかった。
「…うん、来たよ」
エレベーターに向かう途中に先程の女の子が現れた。
「さっきのドレス着る?」
目をキラキラ輝かせて質問してくる女の子に香坂君は頭を優しく撫でて、
「今日は着れないけど…いつの日か着せてあげたいなって思ってるよ」
と返した。
「結婚する?」
「うん、もうちょっと先かな?…あ、お母さん呼んでるからまたね」
「うん、バイバイ!」
笑顔で手を振る香坂君。
チェックインが済んだのか、女の子のお母さんが呼んでいて、話途中で済んで良かった。
結婚の話は子供相手とはいえ、まだまだ先の問題だから、追求されると辛い。
"いつの日にか着せてあげたいなって思ってるよ"───香坂君は成り行きで言ったのかもしれないけれど、この言葉は嬉しくて顔がニヤけてしまう。
遠くない未来にそんな現実も有り得るのだろうか?
「子供って直球で言ってくるから、瞬間的にビックリするよね!」
エレベーターの上行きのボタンを押しながら話す香坂君に頷く私。
「もっと頑張らなきゃね、俺」
「………?」
小さな声で香坂君が何か言ってたけれど、上手く聞き取れなかった。