糖度高めな秘密の密会はいかが?
「手袋ピッタリ!名刺入れもね、そろそろ買おうかな…って思ってたんだ。シンプルだけどカッコいい。出来る男って感じ?」

手袋のサイズが丁度良くて安心した。

買う時に自分の手にはめたりして、手を繋いでいる時の感触や大きさを思い出しながらサイズを決めた事は恥ずかしいから内緒。

「香坂君、私もネックレスつけてみたい。つけてくれる?」

バックの中から取り出し、香坂君に渡してから背を向けて座る。

香坂君の指が首に触れて、ネックレスの冷たい感触が肌に伝わる。

「似合うかなぁ…?」

ネックレスをつけてもらった後にくるんと回転して前を向こうとしたら、香坂君は後ろから抱きしめようとしたらしく体勢を崩してしまい、お姫様抱っこのような状態になった。

「………きゃっ!」

香坂君から借りたTシャツがめくれてしまいオヘソが見えている上に、ハーフパンツも大きめなので太ももまで上がっている状態。

「ゆかりちゃんのうなじにやられてヤバイのに更にヤバイんですけど…」

「………!?」

うなじ!?

そして何でこんなにも恥ずかしい格好なのだろう・・・顔が火照り始める。

「…今、降り、るか…ら…!?え、ちょっと!?」

「この体勢、好都合だからじっとしてて」

ソファーから降りようとしたら抱き抱えられたまま、ベッドへと移動した。

ベッドの上に降ろされた私は、香坂君に上から見下ろされている。

優しくキスをしながらTシャツをめくられて、ひんやりとしたシーツの感触が背中にあたる。
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