糖度高めな秘密の密会はいかが?
「ゆかりちゃんがお店に来てくれて話すようになって…雰囲気とか容姿とか、とにかく全部が好きで…。最初は一目惚れだったんだけど…。

友達から始めるつもりが、どんどん欲が出て独り占めしたくなって…」

香坂君の右手が私の頬を撫でる様に触れる。

「ゆかりちゃんに釣り合う様に仕事が安定するまでは我慢するって決めてたのに…今日は歯止めが効かなそう…」

「…私もお泊まりしたのはちょっと期待してたのもあった…じゃなくて、覚悟してた…って言うか、何言ってんだろう…」

上手く伝えられない上に欲望丸出しの様なセリフに恥ずかしくなり、両手で顔を覆い隠した。

この言動は酔いが回ってるせいだ、香坂君も私も───・・・・・・

「本当はね、我慢して別々に寝ようとか色々考えてはいたんだけど…やっぱり無理。

ゆかりちゃん、年上のクセに可愛いすぎるから反省して…」

「反省って何…!?」

「いいから黙って…!」

"うるさい"と言わんばかりに唇を塞がれて、深く深くキスをする。

Tシャツを脱がされて胸が露わになった時、日下部さんに跡をつけられた時の事を思い出したが、余裕がなさ過ぎて考え込む事はなかった。

一昨日辺りにはキスマークの跡は消えていたから心配もせず、流れに任せて夜は更けていった───・・・・・・
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