糖度高めな秘密の密会はいかが?
*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚

「ゆかり、ヤバイ、7時過ぎてたっ」

「…んっ…。分かった…」

私はまだ眠かったので重い瞼をこすりながら、無理矢理に布団から出ようとする。

身体が全体的にダルいし、腰も痛い。

「…いたたっ」

立ち上がろうとしたら、毛布が足に絡まり、ベッドから転げ落ちる。

「…っぷ!あはは、何してるの!?」

落ちた様子が視界に入った有澄は笑ってるけれど、私は背中と腰もぶつけたから痛いんだってば!

「ゆかり、ほら立って!」

笑いながらも手を差し伸べる所は、王子様が健在していた。

「今日はさ、時間ないから駅前のお店で朝ごはんにしよっ」

いつもなら二人で朝ごはんを食べてから会社へと向かうのだが、今日は私が寝坊して朝ごはんを作る時間が取れないので駅前のファーストフード店に寄ることにした。

「洋服とか置いておけば良いのに…」

「うーん…入れ替えしたりしたいし、駅のロッカーに入れとくね」

バタバタと急いで用意をして、駅へと向かう。

「ゆかりの荷物…結構重いね。いつもコレ持って家まで往復してたの?」

「アレもコレも詰めてたら、結局重くなっちゃって…」

有澄が私の着替えとかが入った旅行バックを持ってくれて駅まで歩く。

今度からはカートの方が楽だから、そっちにしよう。

「いっその事、引越ししてくればいいじゃん?」

「……そのうち、ね?」

半同棲生活になってしまっていたけれど、このままズルズルとしていて良いのかな?

あんまり居すぎたら飽きられてしまうんじゃないかな?
< 82 / 216 >

この作品をシェア

pagetop