糖度高めな秘密の密会はいかが?
───商談が終わった後、私達はブライダルフェアを見学していた。

バンケットホールには、キラキラ輝くコーディネートされたテーブル。

各会場ごとに違うセッティングが施され、私と綾美は大興奮。

引き出物の展示を見たり、チャペルの中も見せて貰った。

帰り道の車の中で、

「凄く素敵だったね」
「早くウェディングドレス着たいね!」

と私と綾美ははしゃいでいた。

高橋さんが運転しながら、

「綾美さんと一緒にブライダルフェア行けて良かったです」

と言ったら、綾美が何時になく照れていた気がする。

途中、良さげなカフェを見つけたので遅めの昼食タイム。

「綾美…そんな食べ方駄目でしょ!?高橋さんからも注意して下さい!」

「えー、何で?パンケーキとサラダ、炭水化物と野菜だからいいじゃん。ね?高橋君」

「……いや、えっと」

綾美がオーダーしたのは、生クリームが沢山乗っているデザート系のキャラメルパンケーキのアイス乗せに小さいサラダだった。

甘い物好きなのは分かるけれど、主食ではないでしょ?

高橋さんは言葉に詰まり、困っているのが分かる。

「ゆかりこそ、ランチに行くとパスタとサラダばっかり食べてるし」

「別にいいでしょ。自分でパスタ作ってもあんまり美味しくないんだもん」

「だったら、私もいいでしょ。パンケーキ美味しいもん」

日下部さんと高橋さんは仕事の話をしながら食事をして、私達二人はケンカしながらも、お互いの食事を味見したりしてランチの時間を過ごす。
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