俺がずっと守るから
毎日やってきていた三芳くんも、最近は平日だけ。
土日は基本的に家の仕事があるようになったとかで、たまにしかやって来ることはなくなっていた。
「暇だね〜、ヤマト」
「にゃー」
すっかり我が家の猫になってしまったヤマトを抱きかかえ、ベッドへゴロンと寝転ぶ。
────コンコン、
「失礼し……何してるんですか、彩葉様」
「あ、賢木」
ベッドの上で寝ながらヤマトを上へ高く持ち上げていた私。
そのタイミングでやって来た賢木は、そんな私を見て呆れ顔だった。
「お暇なのは分かりました」
そう言って苦笑するのは長年付き合って来たからいつものこと。
「そんな彩葉様にお客様がお見えですよ」
「え、誰々?」
が、今日は珍しく私に来客があったようだ。