俺がずっと守るから
私が今まで参加して来たパーティーとは規模が違う。
私が言うのもなんだけど、我が皆月家の影響力は色んなところに影響しているわけで。
だから、海外からの財閥の方もたくさん来ていた。
「大丈夫ですか?お嬢様」
当然、警備も一層強化される為、私の隣には優秀なボディーガードの李樹が付いている。
「…逆に、大丈夫そうに見える?椎名」
「失礼ながら、全く大丈夫そうに見えません」
情けないことに、そんな彼にも呆れられるくらいに次期当主の妹はガチガチ。
「Is it OK? Princess」
「…っ!」
そんな中、聞きなれた綺麗な発音に少しだけ気が緩んだ。
「み、よしくん…」
「久しぶり、彩葉ちゃん」
振り向けばそこには、ニコリと笑い、スーツではなくタキシードに身を包んだ三芳くんの姿が。