俺がずっと守るから
「元気?…って、今はそれどころじゃないか」
「うー…」
何だかホッとして、少し落ち着く。
三芳くんとは、あれ以来一度も会っていなかった。
家の用事とかで、三芳くんは一切学校に来なかったから。
「三芳くん、あの、」
だから私はまだ、三芳くんにお礼を言っていない。
せめてそれだけは直接言いたくて、私は口を開いた。
「彩葉ちゃん、今時間ある?」
「へ?」
けど、それよりも先に口を開いたのは三芳くんで。
「ちょっと付き合ってよ。椎名クンも一緒でいいからさ」
「?」
有無も言わせず、私と李樹は三芳くんに連れられ、とある部屋へと足を進めることになってしまった。