俺がずっと守るから
「凄いなぁ、李樹は」
「好きな子守るくらい当然だろ?」
「な…っ」
感心する彩葉にそう言えば、面白いくらいに赤面する。
いい加減慣れてほしいところだけど、いちいちこの反応を見るのがハマってしまう俺も俺だった。
「イチャイチャすんなー、バカップル!」
「復縁したからって調子にのるなよー!」
教室内ならのヤジも飛んで、余計に彩葉はアタフタ。
恋人契約の時も甘い言葉はかけていたが、彩葉曰く「全然違う」とのことで毎回こうしていい反応をもらえるんだ。
***
「李樹ーっ、今晩空いてる?」
あっという間に放課後になって、俺は再び彩葉の手を握って道を歩く。
その道中で彩葉にそんなことを尋ねられ、俺は頭の中で今日のスケジュールを思い出した。