俺がずっと守るから



光里はさっきの状況を楽しんでいたらしく、4人になった瞬間ケラケラと笑った。


一方、見れなかったと残念がっているのは他クラスだった輝。




「俺は真剣だったんだけど。彩葉に悪い虫がつかないように」

「あーら、溺愛してますこと」




やっぱり笑う光里をよそに、私は黙々とお弁当の箸を進める。





『彩葉は俺のだ』



さっきの李樹の言葉が、やけに脳内を巡っていた。





ズルいよ、李樹は。


家では私の想いをなかったことにしようとしたのに、学校だと甘々なんだもん。



やっぱり李樹は、私の想いは勘違いだと思っているんだろうか。






「やーそれにしても、この過保護な李樹くんが皆月家だと見事使用人化するんだもんねぇ」

「え、何だよそれ!」

「言ったでしょ?昨日彩葉の家行ったの」



色々と考える私の横で、光里と輝は李樹について何やら盛り上がっている。




「お前らいい加減黙れよ」



そんな関本双子に、李樹は呆れた様子で口を挟んでいた。




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