俺がずっと守るから
本当、なの…?
もうそう思うことしか出来なかった。
いつになく真剣な三芳くんの目が私を捉える。
私が息を飲んだのとほぼ同じ瞬間。
「好きだよ、彩葉ちゃん。俺と結婚しよう」
「…っ!」
三芳くんの口から、想いが伝わった。
「あ、え…っと、」
「クスッ、彩葉ちゃんテンパりすぎだって」
「だって…!」
「ま、意識してくれるのは嬉しいけどね」
ニコリと笑う三芳くんはもう普段通りの三芳くんで、「返事はまだいいよ」だなんて言って別の話に切り替え始めた。
「ヤマトは今日いないの?」
「へ?…あ、あぁ。多分今私の部屋にいると思う」
「えー。会いたいから連れてきてよ」
完全に切り替わった三芳くんとは裏腹に、まだ切り替わりきれない私。
それでも返事が出来ないズルい私は、吃りながらも三芳くんの優しさに甘えてしまった。
部屋に戻って、私のベッドの上でおやすみ中だったヤマトを抱えて客間へ戻る。
「───お嬢様」
「っ!」
が、客間へ着く直前で大好きな声が私を呼んだ。