あの日の約束を、君ともう一度
4Q【2つ目の約束を、君と一緒に】
1
───────
───
依月に本当のことを話してから、依月とは前よりも話すようになった。
今では仲のいい友達だ。
そんな依月から、ある提案をされた。
『男バスのマネージャーになったらいんじゃね?』
もちろん最初は断った。
だって、私なんかが役に立てるわけがない。
絶対迷惑をかけるだけだと思ったから。
でも依月は折れなかった。
『俺から先輩と先生に言うから心配すんな。きっとみんな迷惑だなんて思わねぇから。』
その一言に、気づいたら私は頭を縦に振っていた。
依月は、ほんとに先生と先輩に私のことを話してくれていた。
提案をされた次の日、依月は私に、
『前例がないため、分からない。だから1週間くらいマネージャーになってもらって、それから決める。』
と、先輩と先生の言葉を私に伝えてくれた。
流石にその日は何も持ってきていないから、また次の日から、ということになった。
そして今日、初めて男バスに行く。
私はジャージに着替え、私を待っていてくれた依月と一緒に体育館に向かった。