あの日の約束を、君ともう一度
「1年D組、染谷沙耶香です。...左腕を使えないのですが、精一杯頑張ります。よろしくお願いします!」
はっきりと言いきってから頭を下げる。
やっぱり慣れてる。
やっぱり懐かしい。
「...染谷がマネージャーになるかどうかは、お前らが決めろ。1週間仮マネージャー期間があるから、各自考えておくように。」
「「「はいっ!!」」」
先生に返事をした部員達は、私に目を向けると、一斉に頭を下げた。
「「「1週間、よろしくお願いします!」」」
「え、いや、あ、はいっ!」
こんな風にみんなに言われたら、どうすればいいのか分からない。
結果、すごく変な返事になってしまった。
「練習入れー!」
「「「はいっ!」」」
体育館に響くボールの音と部員の声。
中学よりも迫力のあるバスケに、思わず鳥肌が立った。