あの日の約束を、君ともう一度
きっと先輩達もやりたいんだろうな...。
「!依月...」
依月がビブスを着てコートに入る。
依月のバスケは、とても綺麗だった。
先輩達を素早く抜いていく。
ドリブルの技術はほかの選手よりも、長けていた。
先輩達に負けてない。
むしろ、依月の方が上手いと思う。
依月の放ったスリーポイントシュートは、綺麗な弧を描いてゴールに吸い込まれた。
私は得点をめくる。
私と交換したリストバンドで依月が額の汗を拭う。
私は、左手につけているリストバンドをジャージの上から触った。