あの日の約束を、君ともう一度
3【莉花side】
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分かってた。
さやに、言ってはいけない言葉を、私は分かってた。
それなのに、言ってしまった。
『バスケが好きだから、あの大会の約束を忘れられないんじゃないの?だからそれを外せないんじゃないの?』
これは、今のさやには言ってはいけなかった。
さやを傷つけるだけだって分かってた。
『私の気持ちなんて、莉花には分かんないでしょ!?』
さやは、瞳に涙を溜めてそう言った。
そんな顔をさせたかったわけじゃないの。
ただ、悲しそうにバスケを眺めてるさやを見てるのが辛かったの。