あの日の約束を、君ともう一度




「応援してる」








すんなりと出たその言葉に、自分でも驚く。








何に対して応援しているんだろう。








桜丘が勝てること?








それとも、依月が試合に出ること?








自分でもよく分からない。







けれど恐らく、両方だ。








私にとっては両方とも大事だから。









──────依月が大事ってどういう事だろう。








自分の感情がよく分からなくなっていく。








「...おう。ありがとな。」








依月は私の“応援してる”をどう受け取ったのだろう。








それは依月にしか分からないけれど、どちらの意味で受け取っていてもいいと思った。






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