あの日の約束を、君ともう一度
桜丘は思っていたより強かった。
1回戦、2回戦、3回戦ともに圧勝。
次は準々決勝だ。
三試合の中で、依月は1度も試合に出なかった。
依月は相当悔しかったのか、いつもより自主練をしていた。
私はそんな依月をただ眺めていることしか出来なかった。
練習相手になりたかった。
依月と一緒にバスケがしたかった。
でも私は出来ないから、依月が自主練を終わらせるのを、ただ何も言わずに待っていた。